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サークル*ネハンヱでの制作日誌。 装丁やデザインの話が多くなるかもしれない。
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「まつとしきかば」シリーズの元ネタというか、裏話というか。
推しカプには源氏物語パロをしないと死んでしまう性癖を持つ私のかなり自己満足シリーズです。

結構な裏話があるので、ちまちま勝手に語ります。
ネタバレ含むのでワンクッション。







タイトル…百人一首から。

たちわかれ いなばのやまの みねにおふる
まつとしきかば いまかへりこむ

中納言行平という方の句なのですが、在原業平(伊勢物語のひと)の兄です。
行平の須磨流しが源氏物語の光る君の須磨流しのモデルとも言われており、源氏→転生モノにしようと思ったあたりでタイトルは確定、絶対に猫のシーンはいれたいと思ってました。
また、まつとしきかばの歌を詠んだのは親戚、と言う風に作中では言いましたが、在原業平もモデルの一人?とされている説から親戚としました。兄にするとややこしいのであくまで親戚です。
ちなみに猫と廂のあたりで戯れているのは陰陽師(漫画)の真葛のイメージでした。

待つと松をかけているので本来はまつはひらがなですが、最後だけ待つとしたのはその意味あいが強いからですね…それだけ長い間待っていたよと言うニュアンス…笑


各章…源氏物語より。
一、若紫:言わずと知れた紫の上と出会うお話です。作中では現在に至るまでの前置きパートでした。

二、賢木:さかきと読みます。葵上が亡くなった次の帖です。この話でさらっと紫の上が成人します。
本当ならば一個前の葵で手籠めにされてしまうので葵にしたいところだったんですが、いかんせん葵のメインはあくまで葵上の出産と死なので、次の帖を使用しました。

三、玉鬘:たまかずらです。原文では此処から十帖を玉鬘十帖と言います。玉鬘メインのお話が続くのですが、結構原文と話の順序を変えていたりします。
あと、本来だとおしとやかな玉鬘と奔放な近江の君と言う二人が対比されるシーンがあるんですが、そこは割愛していて、その上ユリオなので玉鬘は大分性格が違います。
あと髭黒も本当は熱心に手紙を書いていたり、年齢が若くなかったり色々捏造してます。
この話がおそらく一番原文とかけ離れていますね…原文をご存じの方ならば読んでいて「ん?」となるところも多いかと…
ちなみに、夕霧の話がちらっと出ますが、このあと原文では夕霧が紫の上の顔をたまたま見かけることになり、そこで一目ぼれしてしまうという話が続きます。源氏は自分の二の舞になることを恐れてとにかく紫の上とは会わせなかったという話の伏線と言うか、原文を知っているとより楽しくなる?と思い入れておきました。私が楽しいだけ。

四、御法:みのりです。紫の上が亡くなる巻より。
この本のために源氏物語を読み直し、改めて明石の君への寵愛って結構大きいよなーと感じ、どうしても最後にこの二人で話をしてほしかったのでモブがやたらでしゃばります。

山路の露:やまじのつゆと読みます。続きと言う意味です。
作者不明で源氏物語の続き(作者は紫式部ではない)と言うものがありまして、そこからとりました。
なのでNoは無く、自分の中では別枠扱いしています。

雨夜の品定め:帚木と言う巻にある源氏17歳の頃の話です。有名な話なので書きたかったのと、頭中将との絡みが本編で少なかったのでここで出したいなあという願望……間に合っていればペーパーが入っているはずです。間に合っていれば…
間に合いました!
どこかに頭中将と踊った青海波の話(結局話の都合上、ちらっとしか書けませんでしたが…)を入れたかったので若干話が前後しますが無理矢理入れました(笑)
 
幻:紫の上が亡くなった後の帖より。こちらも間に合えばペーパーが出ます…間に合えば…
間に合えっていれば後日裏話を更新します…笑
間に合いました!
まつとしきかばと言うタイトルに関係している猫と光る君の後日談…みたいな話です。
転生後の話とちょっとだけ関わっています。が、あくまで番外編と思っていただければ…

 
キャラクターについて…大体雰囲気で選んでます。
光る君と紫の上についてはなんとなく察せるかと思いますが、他は以下の通り。

玉鬘:紫の上と並ぶキャラクターとしてもう一人の主人公を選ぶのは当然かなーと。
あと名前通り髪の毛が綺麗と言うところもユリオのサラサラ金髪そのものだと。
さらに言えばオメガバースにした理由の一つは勝生とユリオが他と異なる存在であることが必要だったからです。他の女性はともかく、玉鬘には特に危機感を覚えてる紫の上と言う図がほしかったのと、Ωの辛さを理解できるのは玉鬘一人っていう特別感が欲しかったと言う。

蛍兵部卿宮:本編では兵部卿宮としていましたが、玉鬘と蛍のエピソードから蛍兵部卿宮と呼ばれるのが通称です。
色男でそれなりにヴィクトルと張れる人間で、ちょっと自信家っていうあたり間違いなくJJだと思い、割とすぐ決定しました。

髭黒:まあ相手はコイツしかいねーわの流れ。なので特に創作が多いです。
ちなみにですが、真木柱と言う娘がいるのですが、スンギルで出そうと思ってました。
彼女はのちに蛍兵部卿宮と結婚します。が、あまり良い結婚生活では無かったので、さらっと本編に入れるのはやめました。
心の中ではJ→ユリからのJスンです。

頭中将:まあコイツしかいねーよなその2。即決めです。悪友と言う言葉が似合います。
本来は頭中将のが年上なんですが、年齢はあんまり深く考えないほうが本編は楽しいと思います…原文は紫の上が幼女から40歳ぐらいまでのロングストーリーなので…

右近:真利ねえちゃんはどっかに出したいなーと思っていたので、なら右近で出せば昔からの側近として出せるし、ユリオって名前呼ばせる事も出来る!と言うところから。


本当は出したかったなーっていう人…惟光(源氏の従者)、夕霧(源氏の息子)、花散里(玉鬘・夕霧の育て親であり源氏の女)
女性は上げ始めるとモブ女ばっかり出てくることになるのでこのぐらいでよかったかなーと思ってます。
しいて言うならもう少し一人ずつ丁寧に掘り下げたかったような…明石の君と女三宮は特に。
花散里は出したかったのですが、どういう流れで出すか難しくて、結局新年の宴(玉鬘)で紫の上の見知った女性の一人に降格しました…

野郎二人は出したら転生先を考えなければいけなさそうだったのであきらめました。
個人的には匂宮(明石の姫君の息子、紫の上が可愛がっていた源氏の孫)あたりが南君かなーという妄想だけは一回しました。でもイメージじゃなかったので匂宮の桜を几帳で囲む話はカットしました…
キャラクター増やそうと思えば無限に増えそうな感じがしますが、それをYOIのキャラクターにあてはめて話を作るとなるとなかなか似合う人物が居ないんですよね…モブばっかり増える笑
ただ真木柱はスンギルです。


襲の色…「王朝のかさね色」と言う本を参考にしました。
春夏秋冬+通年色+喪葬色とのことで、作中にあわせて色あいを決めてました。
それぞれ意味を持って選んでます。一応。

とりあえず現段階ではこんな感じ?ですかね。
また随時更新していく予定です。

ちなみに私の推しは頭中将と玉鬘、蛍兵部卿です。頭中将家が好きな傾向にあります。
なのでもっと活躍させたいので頑張ってペーパー終わらせます…!!
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亀田あずさ
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サークル活動以外に写真(50D/E-M5)とライブ遠征とコスプレを嗜んでいます。
自分の思う素材が無い場合は表紙などの写真も撮影しています。
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